【6,000ドルで制作された1stノーランワールド】
自称作家のビルは尾行が趣味で、自ら定めたルールの中で日々誰かの後をつけていたが、ある日尾行していた男コッブに気付かれてしまい、カフェで話しかけられ仲間になる。
コッブの奇妙な趣味に付き合いつつ侵入や窃盗を犯すようになり、カフェで出会った女に接触してハゲから救い出そうとするが、ビルは女を沼から救い出そうとしている自分が沼にいることに気づかず嵌り続けていく…
時間をシャッフルさせることで観客の脳内をハックするお馴染みノーラン節はここから始まる。
途中、種明かしが行われることで一気に解決に向かうかと思いきや、さらに種が埋め込まれてることにラストで気づかせる手腕は新人離れ。
『オッペンハイマー』の三分の一強の時間で1stノーランワールドを堪能。