このレビューはネタバレを含みます
人は「奪われると、その価値を知る」そんな変な事を想像して違法な行動をとる男達。主要な登場人物はたった3人で、話もシンプルなようでいて実は示唆に富んだ深みのある作品。さすが！初監督作品からめっちゃノーラン！！孤独な男が見ず知らずの人を追いかけることから始まる破滅。ストーリーの連続性を破壊し、過去と現在を目まぐるしく行ったり来たりで既に時系列はちゃめちゃ構成。低予算モノクロのせいで分かりづらいところも多いけど、サクサク伏線回収、どんどん収束していくのが良かった。ジグソーパズルを乱雑に組み立てていくようなストーリーの追い方が素晴らしい。「仕事」遂行の緊張感、破滅の道へのリアリティ、作品のなかに仕掛けられた数々のトリック。昨日の酷いのを相殺…いやプラスです。めちゃめちゃノーラン！！！
