たった58分の短いドキュメンタリー。
アルゼンチンのドキュメンタリー作家、アレハンドロは、文化プロデューサー(?)である妻の企画でマチュー・リカールと共にパタゴニア山地に向かう。
マチュー(マテウ)・リカールは、フランス出身のチベット僧。
瞑想中の脳波テストにより「世界一幸せな男」と呼ばれている。
ダライ・ラマ14世のフランス語通訳も勤める。
とりあえず言っておかなくちゃならないのは、翻訳と字幕が雑…。
Amazonの字幕がなくちゃ分からないんだから有り難いんだけど、稀に見るヒドさ。でも会話の理解は出来る。
それで内容は、監督のアレハンドロがマジでストレスに悩んでいるみたいで、ちょこちょこ悩み相談というか、その様子が挟み込まれるのが期せずして面白い(笑)
パタゴニアの壮大な景色、雪と枯れ野に映える赤い僧衣。思いやり、慈悲を思い出せと語る言葉に、穏やかに集う人々。
微笑みとハッピーな穏やかさの中の、アレハンドロ…。
そもそもそういう企画ではあるけども、主題が散漫になってるような、それが面白いような。
でも面白いなんて思って申し訳なく思い、その後はずっとアレハンドロの幸せを願いながら観た。アレハンドロも何かを掴んだようだった。
ありがとう、アレハンドロ。
アレハンドロは自分なのだ。
心にいつも静穏を。
マチュー・リカールさんについてはこの記事が分かりやすかったです↓
GQ2017年1月号
https://www.gqjapan.jp/culture/bma/20161214/the-happiest-man-in-the-world