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スクワームのJOURNEYのレビュー・感想・評価

スクワーム(1976年製作の映画)
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 小学生の頃、オトンと姉貴と3人でTV放映を観ていた、カルト的人気作だけあってシンプルで面白い、けどただただ気持ち悪い、当時オトンがよく釣りに連れて行ってくれてたけど、鑑賞以来 “アオイソメ” が触れなくなったよ。

 前半は飲み物や水道の蛇口、シャワーヘッドからと、じんわり不穏な空気を漂わせつつ小出しやけど、後半になると水を得た魚の様に大量に登場して来てゴカイとミミズ祭り、桁違いな数の暴力、考えうる限りの次元の違う気持ち悪いアイデアで大いに盛り上げてくれる。

 サービス精神旺盛な監督なのか、ゴカイの顔を超アップで放り込んでくるし、しかもそのゴカイ達が微妙に鳴きよるから結構なトラウマ。

 そして、この作品の一番の見所は顔面に “ぶら~ん” と垂れ下がったゴカイがズルズルと、めり込み喰い進むシーン (小学生のオイラはゴカイやミミズって、“こんな事もしよるんや” って本気で思ったね)、天才特殊メイクアーティストである若き日のリック・ベイカー (マイケル・ジャクソンの 『スリラー』 のミュージック・ビデオを担当した事でも知られている) の最高の仕事に脱帽です、CGが無い時代の特殊メイクの素晴らしさを堪能できる。

 オイラ達家族はTV放映で小さな画面やけど、当時リアルタイムで劇場の巨大スクリーンで観てた人達は、どんな気持ちで観てたんやろう?気になってしまう。

 中途半端なホラー作品より遥かに上回る生理的嫌悪感の為、暫くは 『ジョリーパスタ』 には通えない、間違っても “ナポリタン” なんて注文できない事は確定、向こう一年は食べないと誓って鑑賞するべし。

 珍しく一緒に観なかったオイラのお祖母ちゃんが “ミミズにおしっこかけたら、おちんちん腫れるでぇ~” って一言言い放って寝床に就いて行ったのを思い出す。
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