いいなあ～、とても良い。警察の日常そのもので、事件は次から次へと起こり混沌とした状況が常に続いていく。意味のない警官殺しの娼婦（警官の首から下の痙攣のショット）、暴動でのぼせて異常な行動に走る警官、なんだか理屈のないことが起こっていく。そういうときもあるんだろう。
街の廃墟感がすごい。ラストに映る本当に意味のない人生の断片、人間の価値を観てゾッとする。そういうカットが挟める物語が素晴らしい。

ﾎﾟｰﾙﾆｭｰﾏﾝの警察官



ﾀﾞﾆｴﾙﾍﾟﾄﾘ監督、脚本は実在の警察官

２人から話を聞き練り上げた脚本。

舞台はﾆｭｰﾖｰｸｻｳｽﾌﾞﾛﾝｸｽ。

犯罪貧困多発地帯。

収拾のつかない感じ、汚い雑踏がﾘｱﾙすぎ。

公開当時は街のｲﾒｰｼﾞﾀﾞｳﾝと訴えられたそうです。

ﾊﾟﾑｸﾞﾘｱがさりげない妖艶娼婦を象徴的に演じます。

ﾎﾟｰﾙﾆｭｰﾏﾝは、そこで生きざるをえない熱い刑事を演じています。

ﾋｰﾛｰｲｽﾞﾑが無く

泥臭い中ﾕｰﾓｱを持って絶望的状況に楯突き揉まれていきます。

ﾌﾟｴﾙﾄﾘｺ系の住民がひしめくｱﾊﾟｯﾁ砦ﾌﾞﾛﾝｸｽあたり。

ﾆｭｰﾏﾝの疲れた感は、必見で
す。

 2009年2月12日レビュー

追記
確かベストトロンビデオで鑑賞。低価格ビデオにもなったけ？！

ポールニューマンのらしくない、現代
デカ物。

わりと地味ですが、ニューマンファン必見。

ポールニューマンを探し掘っていた時に鑑賞。

今鬼レアで再発希望。

ポール・ニューマン主演。
テレビで何回も出会い、そしてビデオでもＬＤを買っても鑑賞した大好きな作品。当時、ぴあの評価ランキングで１点台で、憤りを感じた思い出がある。他の人のレビューで５点があったので、自分も思いきり５点をつけた。

なぜか『ズートピア』とこれ、構成だけ似ている‼ 警察署に入ってからラストのちょい手前まで、自分的にはそう思えてならない。

ポール・ニューマン演じる警官が、自分のなかで人間的に本当に好き。犯罪発生率の極めて高いサウス・ブロンクスでは住民が安心できるのは警察署しかないという凄さ。そのなかで主人公は人間的な良心と小さな正義、友情、愛を大事にしながら、警官としての職務をまっとうしていく。

死んだ恋人を生き返らせようと、抱いて支えながら、病院の中を歩かせようとするシーンは涙がこぼれおちる。

いろんな事が決してうまくいっているわけでない、この警官の人柄が、現実と戦う勇気を与えてくれる。

ポール・ニューマン、ありがとう。

• #ピュン丸／ポール・ニューマン