Guna

CURE キュアのGunaのネタバレレビュー・内容・結末

CURE キュア(1997年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

スリラー?サスペンス?ジャンルについてはよくわからないけど、とても良かった。特に演技に関しては違和感を覚えるところはなく、ストーリーがスルスル入ってくる、逆にリアルで怖かったほどだ。

「大丈夫なように見える、本当のことはわからん」という最初の方に出てきたセリフが全てのような気がする。

世の中が回っていて、動く人々はなんやかんや大丈夫そうにしている。しかし、本当のことはどうなのか?自分自身も、何かこれは仕方ないと目を瞑っている部分なんてのが誰しももっているのではないか。舐めてる、尖っているような人物は自分の強い意志なり思想があるものだと思う。間宮はある意味で自分の信じる?道を知っていて、開放の伝道者として周囲に影響を与えた。大丈夫なように見えるけど、実際は大丈夫ではない。しかし大丈夫になるには、社会的に大丈夫ではなくなる。そうなのか、となるが実際我々の生活の中で、精神的にくる場面などに遭遇した際の葛藤とはそういうものなような気がしてしまう。

特に精神科医の方は常に冷静で、間宮の危険性を察知し警戒を勧める行動を起こしていた。しかし、実際は大丈夫じゃなかった。主人公ですら、警察官としての威厳があるような雰囲気を醸していたが、実生活では折り合いを強引につけてなんとかこなしている。
加害者となった方々はほとんどは警察官の上司、小学校の先生、お医者さんと社会的には「大丈夫そうな」雰囲気を持っていた。しかし本当は大丈夫ではない部分があった。思い返すとそんな気がしてきてしまう。

私たちは自分の開放を行うタイミングと術を持つべきなのかもしれない、もちろん他人に危害を加えるようなことはあってはいけない。
Guna

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