きよぼん

猿の惑星・征服のきよぼんのレビュー・感想・評価

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)
4.0
時代的にも、内容的にも「猿というのは黒人奴隷のメタファー」という視点でこの映画を語ることは、興味深いと思うのです。

大人になってからだとそういうい見方もできるのでしょうが、自分は子供のころにみた印象が強烈でした。

猿を奴隷として従わせるよう、殴ってまで教育しようとする人間。反抗心を持った猿たちは、やがて反乱を起こし、人間たちを暴力で制服していく。

つまりは、傲慢になった人間に「罰があたる」話だと思うのです。その因果応報ぶりが子供の頃にみたときは、ものすごく怖かったことを覚えています。

大人のように理屈っぽく映画を観るというのは、全然いいと思います。否定しません。しかし、これから観るという人はブルースリーみたいに「まず感じてみること」をオススメします。「人間が他の動物に今の立場を乗っ取られる」というのは、理屈を越えた本能で、それを刺激するのがこのシリーズの魅力だと思うのです。
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