アンディ・ウォーホルのアート映画の代表作。ダブルスクリーンで様々な女性の生活風景を映し出す。冒頭からニコが登場する。
オリジナルの3時間15分バージョンを観た。ニコの音楽は愛聴していて「チェルシー・ガール」も好きだけれど、本作は尺が長すぎて苦行だった。当時ニューヨークのアパート暮らしの雰囲気は良く解った。
本作を好む感性があればジョナス・メカス監督作品も楽しめるだろう。ウォーホルのアートやファクトリー系への評価は、時代のムーブメントによるところが大きく普遍性は少ないと思われる。現時点でのIMDbスコアも5.7/10とすこぶる低い。
ただしヴェルヴェット・アンダーグラウンドはルー・リードの才能が突出しているのでファクトリー系とひとくくりにはできない。
例えば、本作と同じようなものを横尾忠則が日本ロケで作っていたとしたら少しは楽しめただろうと思う。