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ゴッドファーザーのMRTのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.6
3年ぶりに鑑賞。映画史に残る大傑作であることは昔から知っていたが、当時は正直冗長でそこまで印象に残らなかった。しかし今アルパチーノの作品を追っているので、避けては通れない道だと思い再鑑賞。以前よりは面白さが理解できた気がする。

ドン・コルレオーネが築いた全盛期が終わり、マイケルをトップとする新たな体制の繁栄を予感させて終わるわけだが、まずドンの渋さ、カッコ良さ、男に二言はないという、佇まいだけで溢れる存在感。あれは主演男優賞以外の何物でもない、圧巻の演技だった。
そしてマイケルは、前回見た印象より、序盤からその大物ぶりを感じさせていた。どこか落ち着いていて、裏仕事に直接関わっていないからと言ってファミリービジネスに無関心というわけでもない。ドンが銃撃を受けてから、ケイに対する彼の態度が変わった。最後もケイに渾身の嘘をつき、マイケルやその他の男たちがいる部屋とケイの部屋が扉で隔てられて終わるところから、マイケルが徐々に裏の男へ変貌する様が、ケイを通して描かれているように感じた。

名前が長すぎて覚えていないが、シチリアで出会った彼女の最期はあまりにも悲惨だったな。物語序盤は復讐も一人ずつといった感じだったが、終盤、ドンが亡くなってからはもうバンバン人が殺されていって、次作の混沌さを覚悟させられた。

これ、観終わって時間が経てば経つほど、ああ、あの映画よかったなって思う変則スルメ映画だ。あの重厚な音楽と映像を思い出すだけでワクワクしてくる。

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2020年6月29日

とりあえず長すぎ。
話の筋も見え辛くて、途中あとまだ1時間残ってるって知ったときは軽く萎えた。
しかし最後の方は結構味が出て面白かった。
筋金入りのマフィアの話で、正直そちらの世界観について無知すぎるせいでよくわからんかったが、ただただ殺しが横行しているわけではなく、家族や恩義を大切にするところにこの作品の根幹、男らしさを感じた。
ところで、クドカン絶対この作品好きな気がする。タイガー&ドラゴンとかほぼこれと同じようなもんだもん、
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