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スターリングラードのmitakosamaのレビュー・感想・評価

スターリングラード(2000年製作の映画)
4.5
コレはリアルタイム劇場で見た時も痺れまくったし、今回スカパーで見直して改めて唸った。

第二次世界大戦時、ナチの侵略によるソビエトのスターリングラード攻防戦での史実を基にした物語。
ソビエト最強のスナイパーにてスターリングラードでの英雄・ヴァシリザイツェフ(ジュードロウ)とナチのスナイパー・エルヴィンケーニッヒ(エドハリス)の攻防が描かれる。

このスナイパー同士の心理戦を交えた戦いが実にスリリング!緊迫感が凄い!

今回見直して思い出したのが、ゴールデンカムイでの尾形百乃助vsm頭巾ちゃんの戦い。頭巾ちゃんの名前がヴァシリだったんだよな。ゴルカムは今作をオマージュにしていたのか!

徴兵されたソビエト兵にはマトモに銃も支給されず、逃亡者は背後から撃たれるという理不尽さ。押井守の本によると使用してるライフルもモシンナガンというもので、かなり設定もリアリティあるらしい。

元々猟師だったヴァシリは、戦死者のライフルをやっと手に入れナチの高官を次々射殺。
ナチ側が送ってきた刺客がまた強敵で、ヴァシリの同僚のスナイパー(ロンパールマン)を頭脳戦に勝利し射殺。

映画ではとかく下劣に描かれがちなナチスだが、このエドハリスが好敵手と呼ぶにふさわしい風格と品を兼ね備えている。

ヴァシリにはレイチェルワイズ演じる女兵士と良い仲に。大勢が雑魚寝する中で声を殺してまぐわうのが実に生々しくて宜しい。
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