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Wake Up, Girls! 七人のアイドルのmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.0
Wake Up, Girls!のエピソード0的な内容。
仙台の弱小芸能プロのワンマン女社長の独断でアイドルグループを結成するという物語。

主人公となる島田マユは超売れっ子アイドルグループのセンターだったが、何らかの事情で引退していた。マユが友達の応援をしながら自分ももう一度アイドルとして復帰しようとするまでが描かれる。

監督は今やすっかりトラブルメーカーとして名前が広まってしまったヤマカン。
確かに今作にはヤマカンの持つ毒っ気が良くも悪くも根底にある気がする。

やっぱり、芸能界とかアイドルとかって怪しいんだよな。今作にはアイドル産業なんて胡散臭いモノだと割り切ってる感がある。ヤマカンのギョーカイ嫌いがそのまんま反映されている感じだ。
そもそもヤマカンがアイドル自体好きなのかも疑問だ。

そもそもI-1clubがAKBをイメージしているのも一目瞭然だ。他にも実際にある芸能関係の引用は見られるが、華やかなだけじゃ無い負の一面を意図的に描いている。
後にファンとなる太ったオタクっぽい男も、風貌に悪意があるもんな(笑)

だがそういう胡散臭いアイドル産業でも、夢を見て懸命に努力する若者たちは応援すべきだという信念は見える。ここがこの作品の肝であり、数多あるアイドルアニメと一線を画する点だ。
リアルなモノはちゃんとリアルに描く。その姿勢はキチンと評価すべきだとも思う。
また、だからこそコンテンツとして生き残らなかったとも言える。

今作の地点では作画は正直まだまだ微妙だね。
あとタイトルやキャラクターの名前が七人の侍から来てるようだが、このパロディは割とどうでも良いな。

ラストのパフォーマンスだけパンチラを盛り込んでる。これはチョットひくなぁ。
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