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裏窓のlanouvelleluneのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
4.0
コンセプトやスクリプトは勿論良いが、何よりもライティングが神の領域にある。コントラストが崩れる瞬間がない。光の量と角度を調節するだけ(と言っても簡単であるはずがないが)で、映像が一気に豊かになる。終盤の山場、主人公の部屋での対峙シーンにおける陰影には溜息をついた。こういうことに金を使って欲しい。ヒッチコックのtension-buildingテクも相まり、とんでもねえことになっている。
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『サンセット大通り』にて、「私たちには会話など必要なかった、顔があったのだから」という台詞があったが、恐らく有声時代にあってもスチュワートはそちら側の俳優に区分できると思う。目元だけでこんなに語れるかと。
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