RIO

バティニョールおじさんのRIOのレビュー・感想・評価

バティニョールおじさん(2002年製作の映画)
3.0
肉屋のおじさんとユダヤ人の物語にするつもりで
二つの文化の対立と罪障感について描こうと考えていた
ジェラール・ジュニョー監督
「コーラス」では先生役で登場して
こちらでも子供達に優しかった…
―机にいつも座ってた小さい子がほんとに可愛かった

ドイツ軍に占領されたフランス
1942年 ユダヤ人・共産主義者の一斉検挙があった年
この検挙が民衆の反抗の発端となった

ドイツへの協力者の密告で
収容所送りになったユダヤ人バーンスタイン一家

ある日 エドモン・バティニョールの前に少年シモンが現れた
バーンスタイン家の唯一の生き残り
みなし子になったシモンはエドモンにとっては手に余る存在
困った困ったと言いながらほっとけない
毎日屋根裏部屋に上っていく

フランス人の大半は第一次世界大戦の頃から
反ドイツ的な感情を持っているけれど
傍観者でありたかったエドモンが
目の前にいる小さい命のために全てを捨ててしまう
なんて到底できることではないです

子供達をスイスへ連れていく途中
エドモンに素晴らしい速さで鞄を投げてあげてた警察官
医者ではないと知りつつも調子を合わせてくれた美しいナース
人々の心の優しさあったまる
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