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釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!のbluetokyoのレビュー・感想・評価

2.5
セルフパクリの大幅劣化版である。釣りバカ日誌9とストーリーは同じ。よほどアイデアが浮かばなかったのか、余裕がなかったのか。唯一の見どころは、三宅裕司さんと西田敏行さんによる掛け合い歌謡コンサートである。これは必見であるが、点のすべてはこのシーンのみで、ほかは早送りで十分である。完成度云々のレベルですらない。シリーズも後半になるとこうした手抜きも出て来るものなのか。

簡単にあらすじ。
営業3課に課長として岩田千吉(三宅裕司さん)さんが配属されてくる。仕事をバリバリやりそうなキャラだが、無理そうなので、早々にそのキャラは消滅。

一方、スーさんは、仕事に嫌気がさして、休暇を取り四国八十八箇所霊場巡りへ。ハマちゃんも誘う。
遍路旅の途中、ひょんなことから、トラック運転手の中浜みさきさんと知りあう。

中浜みさきさん、東京に来たついでに、鈴木建設にあいさつに訪れた。だが、ハマちゃんは出張でいなかった。代わりに岩田千吉さんがみさきさんの相手をして東京見物をする。

岩田千吉さんは、中浜みさきさんに一目惚れ。ある日、突然、会社から失踪。四国に向かう。みさみさんのもとへ行ってプロポーズ。
めでたく結婚することになった。

仕事ばりばりの岩田千吉さんと仕事をやらないハマちゃんとの緊張感のあるやり取りが展開されるのかと思いきや、まったくそんなシーンは出てこない。
あるいは、新自由主義、自己責任、といった時代では、釣りバカ日誌的なドラマは、もはや、不可能なことなのかもしれない。
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