鶴

蛇の道の鶴のレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
4.2
永遠と終わらない復讐を追い続けるウロボロスの話かなと。
ストーリーやキャラクターではなく、物語で芸術を魅せきってるのがこれぞ理想とする映画だなと思う。
あの意味不明な数式も映画的文法でこの映画に映ると意味を成してくる🐍

監督も脚本家も一流ホラーの人だから、クライムサスペンスかと思ったら急に“本気”の怖いシーンがサラッと入ってくるから、まあ恐ろしいし面白いし。
リングもキュアもだけど人から人へ連鎖させていくのが黒澤清と高橋洋は好きなのかねえ。
一見、日本でよくある映像面は諦めた作品かと思いきや要所要所入るホラーテイストが、これも紛れもない映像芸術だと証明してる。

これが柴崎コウ×フランス映画のリメイクでどんな化学反応が起こるか今から凄く楽しみになってきました。
鶴