ぷかしりまる

穴のぷかしりまるのネタバレレビュー・内容・結末

(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

さぁ掘れ掘れ掘れ、掘りまくれ!
史上最高の穴掘り映画

権力者にまなざされる弱者が反抗として鏡越しにまなざす→囚人が鏡越しに権力者にまなざされているラストシーン、その反転に鳥肌が立った。完璧な演出だ(フーコー?)
見られるということをメタ的に考えると、相手と目をかち合わせることなく覗き見したいという欲望を叶えるものが映画なので、それを覆されるラストシーンでは心臓が飛び出るくらい驚いた。

エンドロールまでサントラはないけど音響効果、特にセメントを叩き割り続ける場面が(ハウリングさえ聞こえる)100点なのでベストサントラ賞をつけるよ〜ん。そして俳優が苦しそうに穴を掘る息づかいまで聞こえてきたので、本当に穴を掘らせているのかも?見ていて現実と虚の世界が曖昧になった。現実で脱獄してる人が出演していたし、没入感が半端じゃない
この世に存在してくれてありがとう☆

追記
ガスパール、エリオットスミスに激似