ペイン

恐怖の報酬のペインのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
4.5
淀川長治の言う通りゲイ映画。

しかしポン・ジュノは本作といい、デヴィッド・ボウイの『地球に落ちてきた男』といい、"そういうの"好きですなぁ笑

フリードキン版は強引に力技で押して押して押しまくって出来上がってしまった爆発物で、こちらのクルーゾー版は、とにかく緻密に練って練って練りに練って作り上げたリリシズムの🇫🇷流悲喜劇。主人公と共に仕事をすることになった相棒との間の"老い"の問題にも丁寧に切り込む。

遠足は帰るまでが遠足!な、とってつけた感のあるラストに関してはフリードキン版の方が良いと思うが、作品全体としての"質"はこちらの方が高いとは思う。相棒の足が沼にハマってから辿り着くまでの終盤の"2人乗り"シークエンスはもうずっと心を鷲掴みにされていた。
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