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アンカット・ダイヤモンドのペインのレビュー・感想・評価

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)
4.5
90年代スコセッシやコーエン兄弟を思わせるテイストで、映像のタッチなんかは『プッシャー』シリーズ辺りのニコラス・ウィンディング・レフンとも共鳴する。

Netflix映画でありながら、A24映画でもあるってことで、A24出身&スコセッシ大好き同盟というべきか、サフディ兄弟はアリ・アスターと仲良し。そして、ダメンズ映画の名手ショーン・ベイカーの『レッド・ロケット』をその年の最高の1本として挙げている。

個人的に『最後の追跡』『The Hand of God』と並び、Netflixオリジナルで"シネマ"として評価出来る数少ない作品の1つ✏️
作品全体のテンションが一向に下がらず
ドライヴしていく様は、初見時よりも見るたびに癖になってゆく。

前作『グッド・タイム』や『神様なんかくそくらえ』でも顕著だったエッセンスが、よりポップに大衆的に結実したという意味で世評的にこれが最高傑作というのはわかる。

罵倒オンパレードで、清々しいほどに人間の業が煮詰められた1作。アダム・サンドラーは一見、表層的にはいつものおバカコメディと趣が違うようにも見えるが、本質的にやっていることは同じだったり。

すごく笑える映画でもあり、この感じはどこか『フォックスキャッチャー』のスティーヴ・カレルにも通ずる。
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