マイナー映画好きのジェーン

ヤング≒アダルトのマイナー映画好きのジェーンのレビュー・感想・評価

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)
4.6
ジュリア・ロバーツの『ベスト・フレンズ・ウェディング』をさらに発展させたような映画🎞️
あちらは結婚を壊そうとするジュリア・ロバーツ演じる女性の気持ちがよく分かる映画でした。しかし、今作のシャリーズ・セロンはとことんイヤな女を極めます!🔥

まず、今度の映画では相手の男性バディ(パトリック・ウィルソン)はとっくに結婚して幸せな家庭を築いた状態。メイヴィス(シャリーズ・セロン)とは遥か前に別れて、せいせいした感じです。そして、愛する妻ベス(エリザベス・リーサー)との間に初めての子供が生まれたところ👦

37歳にもなって未だ青春気分が抜けず、自堕落な生活を送るメイヴィスのもとに、バディから赤ちゃん命名パーティーの招待が届くところから映画は始まります📩
何を思ったか、「私とヨリを戻したいんだわ😍」と舞い上がったメイヴィスはバッチリ準備を整え、バディを取り戻すべく暴走!

いやはや、これはとんでもない女でしたよ💧唯一相談相手になってくれるマット(パットン・オズワルド)を身勝手に振り回し、自分の犬もろくに可愛がらず、バディとベスの優しい気持ちを踏みにじり、どこまでも自分本位。
ブティックの店員にも引かれてしまうほど強引で、わずかも共感できない女です。

そして、ラストはかなり不吉。「右へ曲がって行くべき道を進みなさい」という標識がある(正しく為すべきことをせよ、という意味も含まれていそう)のに、メイヴィスの車のウィンカーは左しか点かない…🚘たぶん家に帰り着く前に交通事故に遭って死ぬのだろう、と思わせる結末でした。

『ベスト・フレンズ〜』のメッセージが「縁がないものはどう頑張っても無理だ」なら、本作のそれは「自分本位の生き方をしても不幸になるだけ」という反面教師的なものですね。
シャリーズは製作にも関わったそうで、わざわざこんなサイテー女を演じるところには逆に好感が持てました💘

パトリックがいかにも本人らしい【良き夫、良き父親】の役なのも素敵✨