KaraP

海辺のポーリーヌのKaraPのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
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(2016年。記)
ロメールと女たち特集。やっと観れました。何にしようか迷ったのだけど「海辺のポーリーヌ」を観ることに。「夏物語」でも出ていたアマンダ・ラングレさんが、なんだか切なくて、しかしメゲてもいない感じがスルッとして素敵でした。ノルマンディの海も綺麗。
「緑の光線」も観たいと思ったのだけど観たことがあったので今回はパス。でもそっちも名作です。ロメール作品に出てくる女子は、ともかく自分の欲望に率直で妥協をしないのよね。その辺が求道的で好きです。教えられたことはたくさんあるし、僕の作品にも反映されてると思います。

(2021年。追記)
「ロメールと女たち」
5月の有楽町に行けなかったのですが、その後、下高井戸と横浜の上映があり、やっと観ることが出来ました。何を観るか迷っていたのだけど、やっぱりココは基本で「海辺のポーリーヌ」ですね。僕は「夏物語」が好きだったので10年前のアマンダ・ラングレが観られてよかった。こっちもいい映画だった。同じ海辺の夏の物語だし。行ってよかった。

私めったに「映画館で映画を観る」などということをしない人なので、これはとてもめずらしいことだったんですよね。このご時世のこともありずいぶん懐かしく感じます。

ロメールは好きでいくつも作品を観ていましたが、この「海辺のポーリーヌ」は未見で、なので「せっかく映画館で特集をやってくれるのならば、これは行って観るべき!」と思い、スケジュールの隙間を縫って足を運びました。

ロメールをたくさん観た、とは言っても、実際はどれもビデオで観たものでしたので、こうして実際のスクリーンでロメールを観たのは初体験となります。

いちばん「へええ」と思ったのは普通にテレビで観てたときと同じビスタサイズだったことです。そう作ってあるのだから当たり前なんだけど、ほら映画館でデカいスクリーンで観る、というとアメリカンな超ワイドサイズのド迫力の印象があるからさ。笑。

そっかロメールというのはこういうものなんだな…という、まずそこから新鮮でしたね。そういうところもあり、また客層も含めてさながら映画研究会のようでした。

映画館というのはライブと一緒で他の鑑賞者のみんなと空間を共有するんですよね。みんなが思ってること感じてることがリアルタイムで伝わってきます。今となれば貴重な体験だったと思います。特にロメールなんか、好きだという人には(ネット以外で)なかなか会えませんからね。ココに来てるこの方々、みんなロメール好きなんだなと思うと胸熱な思いがありましたね。

この企画ではトートバッグとかグッズもいろいろあったんです。私はパンフを買いましたがバッグも欲しかったです。そういった点でもライブのようなフェスのような。ロメールでそんなことを経験できて楽しかったと思います。
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