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異人たちとの夏のListenerのネタバレレビュー・内容・結末

異人たちとの夏(1988年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

あらすじを読んだだけで自分好みのように感じて、早く観たいと思っていた作品。早稲田松竹が上映してくれました。作り上がりはどこか奇妙だし時代を感じる演出もあるけど、両親と再開してからはとにかく涙が出た。両親が消えた後のすき焼きが煮える音。手つかずの自分の卵と二人が割った卵の殻。書きたいことが多すぎて整理がつかない…。4月公開の『異人たち』が楽しみだ。

やっぱり電車はあの世とこの世を行き来するメタファーなんだな。食卓に出されるきゅうりや今半の割り箸は精霊馬を想起させる。お盆に観たい映画。死者との向き合いを経て現実と向き合う。『ドライブ・マイ・カー』と少し似ている。

共通テストの模試で原作(それも今半のシーン)が出題されたことがあるようだが、こんなの出されたら冷静に回答できないよ。
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