(176分版)ジェラルディン・チャップリンとジェーン・バーキンが活き活きしている。特にバーキン、リヴェットは彼女で遊んでいるような気すらする。彼女の野太い声やダイナミックな立ち振舞には笑った。
屋内>>続きを読む
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クリスマスツリーの飾り付けのシーンとダイナーでの別れで泣いた。アンドリュー・スコットが見せる子供に戻ったかのような顔がいいね。pet shop boys のalways on my mindは、歌詞・>>続きを読む
人生はショービジネスだ。そう言われればそうかもしれないと思う一方で、そうありたくないというのが正直な感想だ。『私がやりました』に似ている。
ミュージカルパートが独立してるのは新鮮な感じがした。でもシ>>続きを読む
運、縁、巡り合わせ、タイミング…あったかもしれない未来。あの時ああしていたらどうなっただろうか、というif。目の前に居るのにもう取り返しがつかないほろ苦さ。こういう話は好きだな。この人は今までどういう>>続きを読む
思っていたよりもシンプルな作品だった。レボドパを投与されて目覚めたレナードによって、セイヤー医師も新しい人生に目覚める。邦題も良いと思うが、そういった深みが感じられるAwakeningsという原題の方>>続きを読む
他の映画を観に行くつもりだったが、色々な巡り合わせで本作を観ることになった。クリント・イーストウッドが格好良かったことだけは記憶に残っている。男性客中心で年齢層も高かった。
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観てからだいぶ時間が経ってしまったが、何も書いていないのも気持ち悪いので思い出しながら書いてみる。
鈴木清純監督作を観るのは『殺しの烙印』『夢二』に続いて3回目。これも変な映画だった。なんなんだあの>>続きを読む
みんなで笑って観られる映画っていいよね。観客の殆どは80年代を経験したと思われる人だったけど、若い人、特に、何かに打ち込んでいる・打ち込んだ経験がある人に見てほしい作品だ。映画が好きな人、創作に携わる>>続きを読む
ただでさえよくわからないのに観てから時間が経ってしまってどんな結末だったか忘れてしまった。夢二がお世話になった上司にちょっと似てると思ったのは覚えている。それと血糊?や雨の演出。そういえば花様年華のあ>>続きを読む
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セリフで説明しないスタイルは好きだが、中盤以降はとっ散らかった感じがあり、一人二役も相まって話のディテールにはついていけなかった。それでもこういうスケールの大きさを感じる作品は好きだ。この映画のように>>続きを読む
シネフィルWOWOWのYoutubeチャンネルで鑑賞。普段は配信では観ないが、劇場まで行く元気がなかったのでちょうどよかった。
外観が似ているオム族に感情移入しがちだけど、我々人間はドラーグ族でもあ>>続きを読む
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たった(?)十年前の映画だが、現代とは異なる時代に作られた作品のように感じた。最新作の『バビロン』しかり、デイミアン・チャゼルの作品からは屈折した思想が感じられ、あまり好みではない。終盤の展開はチャー>>続きを読む
観るたびに「苦手かも…」と思ってしまうヴェンダースだが、なぜか機会に恵まれていてつい観てしまう。これはよくわからないけど面白かった。こんな作品も撮ってたんだ。
二人目を殺すときのドタバタ感で笑ってし>>続きを読む
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映画的でいいですね~こういうのをもっと観たい。冒頭のシーンが終盤で出てくるんだろうと予想していたが、冒頭で観て展開が分かっているからこそ終盤では切なさが感じられ、特に肩に手を置いた時に赤いネイルがスッ>>続きを読む
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虐待、介護、DV、性自認と生きづらさ…現代社会で取りざたされる様々な問題が詰め込まれていたが、それらの相互作用が少ないせいか、重さに反して心に響かなかった。海が見えるあのロケーションは良かった。
そ>>続きを読む
ループの原因を究明する方向に話が進まないのが良い。無駄なループ部分はスパッと省略していてテンポが良く、コメディとしてシンプルに面白いのだが、なんとも示唆に富んだ話だと思った。
・同じ日がやってきても自>>続きを読む
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程よい演出で魅せてくれる気持ちの良い映画だった。郵便受けまで走っていた姿を否応なく想起させる最後のシーンは、門があることで車に追いつけるようになっているのが上手いよね。愛情表現が不器用なおじさんも好き>>続きを読む
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お行儀よく座って観るような作品ではないが、思っていたよりもまとまりがあって、複数のストーリーが並行して終わりに向かっていく様が心地良かった。忘れた頃にやってくるバファリンのCMが一番笑った。ベーグル通>>続きを読む
先生へのインタビューではなく、子供達とのやり取りによって先生の人柄が浮き彫りになるところがなるほど~という感じ。どこを面白いと感じたのか自分でも説明できないが観ていて心地の良い作品だった。シンプルに子>>続きを読む
前日の疲れもあって寝ながら観た。動物の目の暗闇での輝きは炎のようだった。考えてみれば当然だけど、剥製用の義眼にも種類があるんだね。
アダマン号の遥か前にこれを撮っていたのか。セリフを忘れても笑って許してくれる劇っていいね。参加したくない人の意思も尊重されていそう。病気を発症させるのは社会、回復させるのも社会。
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著名人である主人公の内情が事件を機にどんどん明かされていく様は極めて現代的だと思った。息子はフランス語が母語なのかな。母親が英語で話しかけてもバーバルなリアクションは無かった気がするし。法廷で途中から>>続きを読む
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ろう者をテーマにした映画ってどれも見ごたえがある。ろう者が上手く話せないのは音によるフィードバックが得られないからだろうなあ、と思いながら本作を観始めたので、ああいうテクノロジーを使った練習法が30年>>続きを読む
冒頭でおじさんが熱唱する「人間爆弾」には魂が宿っていた。あまり面白くはなかったが、こうやって利用者の主体性を大切にするコミュニティは尊い。勿論、利用できるのはある程度自由にしていても大丈夫な方に限られ>>続きを読む
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過去作や監督自身の文脈にかなり依存している作品のように思えて、全体的には好みではなかった。何なら劇中劇の方が興味をそそられる。記録によって記憶を呼び覚まそうとする終盤は、劇中劇の人物との重なりや、未完>>続きを読む
そんなにハマらなかったけど、クオリティの高さは伝わってくる。役者が凄く微妙な表情をする。こういうカメラワークや上下・奥行の空間の使い方がこの時代の日本にあったと知れたのは発見だった。後世に多大な影響を>>続きを読む
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時々考えるテーマ。世間で許容されない嗜好を持つ人はどうあるべきか、そのような人に対して我々はどう接するべきか。トークショーで白石和彌監督が言っていたように、「誰の背中を押すのか」という点で興味深い作品>>続きを読む
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「祟りじゃ!」の元ネタはこれだったのか。落ち武者襲撃、多治見要蔵による殺戮、屋敷の火事と、ダイナミズムが感じられるシーンが特に良かった。「物証は?」と問われた金田一が「あの…そんなことよりも…」と言っ>>続きを読む
格調高い雰囲気がありつつも、ウェルメイドというよりはエモーショナルな映画だった。例のシーンではやっぱり涙が出るんだけど、事件の経緯や動機がなかなか説明されないから、頭が?になりながら涙を流すという不思>>続きを読む
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優しさ溢れる映画だった。プラネタリウムの最後のナレーションによって、PMSやパニック障害で悩む人々だけでなく、悩みを抱える全ての人に話が拡張されるところが好きだった。社長は弟の自殺を経験しているからこ>>続きを読む
これもなんか良かったな。愛が感じられて心に沁みる。多くの人が指摘するように主人公とカサヴェテス自身を重ね合わせているんだろうけど、この話の1/10くらいのスケールで、私たちも似たようなことを経験してい>>続きを読む
これはピンと来ず、ウトウトしてしまった。「この作品は即興演出で撮影されました」ってテロップを見て、へぇ~とは思うものの、それをラストで明かしてしまうのは無粋な気もする。
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なんか良かったなあ。緊張感があってゾクゾクしながら観て、観終わったときにはすっきりしていた。若さがあった頃の自分と決別する一方で、老いを安直に受け入れようとしない。その過程が実生活・幻想・舞台で重層的>>続きを読む
舞台設定が良い。前半は夫が卑屈すぎる。蕎麦屋の兄ちゃんが入ってくるタイミングで笑った。最後のあたりの急展開は不思議な感じだね。
東陽町辺りにああいう場所があったのは知らなかった。この映画で言われてい>>続きを読む
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リヴェットは『北の橋』『彼女たちの舞台』に続いて3作目の鑑賞。作風がこれまでと全然違うぞ…!忍耐力が求められる作品だが、登場人物の心情の移り変わりや画家とモデルの関係性が味わい深く、後半は結構面白かっ>>続きを読む
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1か月ほど前に観た『悪い子バビー』を思い出しながら観た。フェミニズムというよりはヒューマニズムだと思った。でもそう考えると最後はあまり好きになれない。私も含め、観客がメッセージを求めすぎているかもしれ>>続きを読む