福福吉吉

座頭市の福福吉吉のレビュー・感想・評価

座頭市(1989年製作の映画)
3.5
盲目の按摩の座頭市(勝新太郎)は放浪の身で、知り合いの儀肋(三木のり平)にお世話になっていた頃、その地域で権力を握る八州(陣内孝則)が極道の五右衛門(奥村雄大)や赤兵衛(内田裕也)と手を組んで好き放題していた。賭場で座頭市は五右衛門一家と揉め事になったことから、座頭市は命を狙われるようになってしまう。

座頭市の日常と闘いを描いた作品であり、平素は色々な人とふれ合い、親しまれる姿だが、剣を抜いた相手には容赦なく叩き切る姿と、そのギャップが観ていて楽しいです。

ストーリーとしては役人の八州、五右衛門一家、赤兵衛一家の争いに巻き込まれる座頭市の姿を描いていますが、サブストーリーである八州の横暴、五右衛門一家と赤兵衛一家のやりとり、座頭市と五右衛門一家の用心棒になった武士(緒形拳)の親交など見どころがたくさんあります。

座頭市演じる勝新太郎の剣さばきがとてもスピーディで格好よく、多勢を一刀両断していく様は観ていて気持ちが良いです。

勝新太郎の魅力の詰まった作品で面白かったです。

鑑賞日:2022年11月15日
鑑賞方法:BS/CS 時代劇専門チャンネル
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