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MEMORIESの先生のネタバレレビュー・内容・結末

MEMORIES(1995年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

どれも面白かった。

「彼女の想いで」
原作 - 大友克洋『彼女の想いで…』
監督 - 森本晃司
脚本・設定 - 今敏
キャラクターデザイン・作画監督 - 井上俊之

なんとなくパプリカを思い出したら脚本設定が今敏で納得。シャイニングみたいだなとも感じた。
古びた船を探索するつもりが、中は豪華絢爛な豪邸で、そのギャップが良い。コンピューターの反乱なのか彼女の怨念なのか。それが結び付いたのかな。人間の願いを反映させるコンピューターとコンピューターとして生存したい気持ちが結び付いたようにも。面白かった。


「最臭兵器」
原作・脚本・キャラクター原案 - 大友克洋
監督 - 岡村天斎
助監督 - 西浦哲
キャラクターデザイン・作画監督 - 川崎博嗣

主人公の鈍感さに最後までイライラして楽しめなかった。時々ある。混乱を楽しめない。
23歳で研究職ということは、学部卒であまり有能ではない、ということかな。
新薬と風邪薬の注射などで反応してああなったのかも。臭いがきつすぎて動物は死ぬが、植物は花咲くというのはどういうことなんだろう。花咲か爺さんを意識してとか?
臭いも良い臭いだったり、食べ物の臭いだったりで、人にとっての良い臭いだったのかな。過ぎたるは猶及ばざるが如しで死んじゃうと。
機械までも狂わせるの面白い。臭気も化学物質ではあるし、放射能みたいなものという解釈なんだろうな。面白かった。


「大砲の街」
原作・監督・脚本・キャラクター原案・美術 - 大友克洋
キャラクターデザイン・作画監督 - 小原秀一

ディストピアのような全体主義を滑稽に描いていて面白かった。大砲の装填が丁寧。どこと戦ってるかは、移動都市というのが面白いな。穴ぼこだらけの平野。結局、観客には移動都市が見えないので本当に存在するかはわからない。

都市の生活はどう賄われているのか気になった。農作物とか、火薬とか鉄とか。
家の中が蒸気で動いてるっぽいのは面白い。レンジとか。
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