30年代、中国は上海郊外。ホテル「和平飯店」は何人たりと闘争を禁じられた場所で、触れられたくない過去を持つ者たちのたまり場。主人のピン（チョウ・ユンファ）は、10年前上海で200人ものギャングを皆殺しにして“殺人王”と怖れられた伝説の男だった。ある日、マン（イップ・トン）と名乗る女がホテルを訪れる。馬賊に追われる彼女は、ピンの別れた妻と嘘をついたのを皮切りにホテルに居座り、傍若無人に振る舞い、ピンを怒らせる。ピンはマンを追って現れた馬賊を率いるギャングの首魁ムン（チン・ホウ）に彼女を一度は引き渡そうとするが、ギャングらの挑発的な態度と暴行を受けるマンの姿を見て、再び武器をとり、彼女を奪いかえす。やがて匿う間に、ピンはマンに亡き妻（ン・シンリン）の面影を見いだし、二人は愛し会う仲に。しかし再び襲撃をかけてきたムンたちからホテルの客を守るため、ピンはマンを汽車に乗せる。ムン率いるギャングとの戦いは、ピンの獅子奮迅の活躍でことなきを得るが、これがきっかけで「和平飯店」での平穏な生活は崩れたとみた客たちは皆そこを去ってしまう。残ったのは戻ってきたマンとピンの二人だけとなり、ピンはムンとの最後の対決にうってでる。ムンはかつてピンが殺戮したギャングたちの生き残りで、最初から彼はピンが標的だったのだ。死闘の末、ムンを倒したものの、傷つき力尽きた“殺人王”の姿は、マンに連れられていずこへともなく消えて、「和平飯店」もまた伝説となるのだった。
チョウ・ユンファが原案と主演し、ジョン・ウーがプロデュースしたノワール風味のマカロニウェスタン。
かつて殺人王と呼ばれ悪行を働いてきた男ピンが、逃亡者を守る穏やかな日々を捨ててでも、亡き妻に似た嘘つき女マンを守るために封印した剣を抜くというストーリーは、今までユンファが演じてきたノワールヒーローの延長線上にあり、ラストのマシンガンや剣を使ったユンファの大殺陣は凄まじい迫力で、ジョン・ウー好きなら必見のマカロニウェスタン映画。

チョウ・ユンファ最後の香港映画となった作品！ジョン・ウープロデュース。チョウ・ユンファ流香港ウエスタン！！

ユンファのフィルモグラフィでは、かなりマイナーな作品に入りますね。ユンファは殺人王で、10年間和平飯店と呼ばれるホテルに潜伏していたものの、素性不明の女がやってきて、正体が明らかになるって作品。
今作、日本で劇場公開されたのか未公開かすらも謎の作品💦

『スワロウテイル』の雰囲気みたいに、オリエンタルな無国籍ウエスタンです！！
銃撃戦もてんこ盛りだし、剣劇も見せてくれる作品なんだけど、予算不足のせいか結構地味な作品かも😭
主題歌がめちゃくちゃ良くて、キャス・パンという歌手の「完全因你」って曲めちゃくちゃ良い！初鑑賞時思わず泣いたのを覚えてます。

チョウ・ユンファにしては、珍しく濃厚なラブシーンが多い作品。
個人的にはこの作品結構好きなんだけど、香港ではヒットせず、このままユンファはハリウッドへと旅立ちます。

ハリウッドでは、『ドラゴンボールレボリューション』やらトンデモ映画ばかり出演していたユンファ。

その後色々あり、結局また香港に戻ってくる辺り、ユンファ兄ィらしいね！
『プロジェクトグーテンベルグ』以降目立った動きがないユンファだけど、香港の星として是非とも新作に期待したいもんです！🇭🇰

殺人王として名を馳せギャングを壊滅させた男ピン。
それから10年後ホテルで静かに暮らしていたが、マンという女性が来てピンの存在が知れてしまうことに。

主演がチョウ・ユンファで製作がジョン・ウーというコンビ。
もちろん激しいアクションはあるが、意外と2人のラブストーリーにも時間が割かれており、コミカルな香港映画という肉付け。

ただしユンファは銃ではなく剣なので、その意味で見たいものとはズレがあるのが惜しいところ。

ユンファはこの後ハリウッドに進出するが、結局香港へと出戻りすることに。