ゴン吉

わが母の記のゴン吉のレビュー・感想・評価

わが母の記(2011年製作の映画)
4.0
井上靖の同名の自叙伝的小説を原作として映画化されたヒューマンドラマ。
役所広司、樹木希林、宮崎あおいが共演。

小説家の伊上洪作(役所広司)は故郷を離れて東京世田谷に住居を構えていた。
1960年に故郷の伊豆湯ヶ島に住む父が他界し、しばらくは、故郷で妹夫婦が残された母(樹木希林)の面倒をみていたが、1966年に認知症がすすんだ母親を洪作が引き取る。
洪作は戦時中に自分を置き去りにして父と一緒に台湾に渡った母を快く思っていなかったが、末娘(宮崎あおい)が軽井沢の別荘で母親の面倒をみることに。
やがて洪作は母の本当の気持ちを知ることになるのだが………   

家族、親子、高齢化問題などを盛り込んでしみじみと描いたヒューマンドラマです。
「途中でいろいろあってもゴールはひとつ」 
認知症の母が覚えていた洪作の詩が、すべてです。
「雨がやんだ。校庭には沢山の水たまりが出来ている。太平洋 地中海 日本海 喜望峰 遊動円木の陰。だけどぼくの一番好きなのは 地球のどこにもない 小さな新しい海峡。おかあさんと渡る海峡。」 

2022.11 BS日テレで鑑賞(日曜ロードショー)
2021.10 NHK BSPで鑑賞
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