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わが母の記のあのレビュー・感想・評価

わが母の記(2011年製作の映画)
3.3

この作品の全てを語るならば、原作を知り、時代背景を知り、何度か見返す必要があるように思う。そのため、具体的な内容についての批評は上手く書けない。
今回はとにかく割り切って、感覚的な視点から映像の美しさだったり、人物の心の揺れ動きをよく観ようと鑑賞。
ただ結局のところ、おばあちゃんが自分の詩を大切に持っていた事を知った耕作の涙に一気に全部を持っていかれた。
今まで絶妙な距離感だった二人がグッと触れ合った瞬間であって、これが親子愛なんだ、人の心の在り方、温もりなんだなと胸が熱くなった。

詳しくはよく分からなかったけれど心はよく動いた。ただそれでも良いような気もする。
何とも言えない不思議な感覚が残る作品だった。
あ