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真夜中の虹のkattyのレビュー・感想・評価

真夜中の虹(1988年製作の映画)
4.0
①真っ暗闇は真っ暗闇だと思い込んでるから真っ暗闇なのかもしれない。目を凝らせば虹の端っこを見つけられるのかもしれない。絶望と不条理の連続なのにそう思わせてくれたこの映画のユーモアとやさしさに、わたしはめちゃくちゃ救われた。

②カウリスマキの、社会の片隅で生きる人々を"片隅で生きる人々"と描かないところがやっぱりすき。でも鑑賞する側のわたしは、この先にある色々な事柄について(国も時代も違うけれど根底にあるものは今も変わってないはず)問いを持ち続けなくちゃいけないよなと、観るたびに背筋がシャンとする。
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