片腕マシンボーイ

サザエさんの青春の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

サザエさんの青春(1957年製作の映画)
3.7
総天然色!3作目の本作からサザエさんがカラーなったぞぉ!やったー!

フグタさんとの結婚を前に花嫁修行に励むサザエやが、瞬く間に磯野家の家計は大赤字!損失を埋めるべくデパートで働くことになったが、そこで波平の会社の専務夫人に気に入られたサザエに新たな縁談が持ち込まれてしまうぞ!って話

くぅ……これはまた大した傑作やったね!しかも仲代ノリスケ達也が1作目以来の再登場!な、なにぃ?サザエはまだ結婚まで辿り着いてもいないのに、先にノリスケに子が誕生してしまったぞぉ!イクラ下剋上!タラオしたっぱに格下げ?ひゃー!
さらに1作目では鳴りを顰めていたカツオの腕白っぷりも作品を重ねるごとに本領発揮してきたし、ワカメは美少女過ぎてちゃんとした丈のワンピース着てくれないと世のロリコンの目が怖いし、波平は相変わらずのボンクラでフネに尻に敷かれていて最高やなぁ!

そんな中、いよいよ結婚間近か?思われたサザエ&フグタさんのお似合いカップルやが…なんとフグタさんがしばらく九州に赴任!っつ〜ことで結婚はお預け、サザエはこのアンニュイな時間に…花嫁修行やったろうやんけ!と燃えるのであります、ところが自らのお転婆な活躍とボンクラ波平の見栄のせいで上司の息子とお見合いするハメに、そして当然の如く仕事に勤しむフグタさんとお見合い会場でバッティングするのであります!ひゃー!
キミがそんな人だとは思わなかったよ!部下らしき女性と共に去るフグタさん、これは……フグタさんヤケ糞で部下に手を出して無いことを願うばかりや
さぁそんなふたりの運命はいかに?しかも都合が悪く翌日は運動会……頭の中がフグタさんへの未練でいっぱいのサザエは得意なはずの運動会で果たして活躍できんのか?ハラハラ

ストーリーのハチャメチャっぷりもさることながら江利チエミさんの歌唱シーンダンスシーンがまた前作前々作以上に力が入ってまして、「巴里のアメリカ人」や「雨に唄えば」の様なクラシカルなミュージカル映画を思わせるシーンの素晴らしさには、あれ?これってサザエさんよね……って度肝を抜かれたし
うむ、単なるファミリーコメディの枠をぶち破る超絶エンターテインメントと化していて素晴らしかったね!最高

さぁ次作こそ結婚なるか?