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戦争のはじめかたのmhのレビュー・感想・評価

戦争のはじめかた(2001年製作の映画)
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ドイツにある米軍基地を舞台にしたブラックコメディ。
戦争がなくて暇すぎるアメリカ兵たちの腐敗がえぐい。
物資の横流しはもちろん、モルヒネからヘロインを精製したり、それを地元マフィアに売ったり、武器まで横流す。
原作小説も実話から着想を得たわけじゃなく、噂話を元にした創作らしい。さすがにヘロインの精製はどうかと思うけど、東ドイツの麻薬禍は「クリスチーネ・F」にも詳しく、舞台となっている時代は違うけど、米軍基地からドイツ国内に流入したのかなぁとか余計なことまで考えた。
ラリって戦車を暴走させてガソリンスタンドを全壊させたり、その爆風で仲間が死んだり、ラリってナイフを刺しあったり、ベトナムで殺しを楽しんでいた古参兵が出てきたり、かなりのはちゃめちゃっぷりだった。
個人的には、平和な時代の軍隊生活というコンセプトを魅力的に感じるので、ここまで面白おかしくしないでも良かったんだけどね。
導入の「落ちる夢」からの、飛び込み台のシークエンスは作劇的に素晴らしかった。
上官のエドハリスともども、ハワイに転属になって、また横流しをはじめるエンドも良かった。
面白かった。
mh

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