【ヨーロッパから見た米国軍隊】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
2001年の英国・ドイツ合作映画。
本来はもう少し早く公開されるはずが、出来た直後に9.11のテロがあったために延び延びになったといういわく付きの作品である。
ベルリンの壁崩壊直前のドイツを舞台に、そこに駐留しているアメリカ軍兵士たちの堕落した日常をコミカルなタッチで描いている。ホアキン・フェニックスがひそかに麻薬の精製に従事する享楽的な兵士を演じているのをはじめ、エド・ハリスが昇進し損ねるドジな大佐を好演。 その他、ヴェトナムで人を殺す快感を覚えてしまったアブない曹長など、一癖ある軍人が多数登場。
ヨーロッパ側から米国軍隊を描いており、風刺がきいている作品だ。悪くない出来だが、もう少しコミカルな側面を強調しても良かったのでは、という気もする。