マイナー映画好きのジェーン

恋人たちのパレードのマイナー映画好きのジェーンのレビュー・感想・評価

恋人たちのパレード(2011年製作の映画)
4.0
主役のジェイコブを演じた俳優さんが今ひとつパッとしないのが残念。表情をほとんど変えないし、反応も鈍くて見ててイライラしました。(ロバート・パディンソンのファンの方にはごめんなさい🙇‍♀️)

サーカスを舞台に繰り広げられる三角関係の物語で、定番の展開ではあるけど、とてもよかったです🎪最初の10分ほどは、ジェイコブがメインで進んでいくので少々退屈でしたが、リース・ウィザースプーン演じるマーリーナが出てきてからグッと面白くなりました✨

本作のリースはお得意の勝気で明るい女性ではなく、横暴なサーカス団長の妻としての翳りのある演技を見せているのが素晴らしい👏直前まで恐怖に怯える体験をしていても、観客の前に姿を現すと満面の笑みで仕事をこなす健気な雰囲気もよく出せていました❤️
簡単な曲芸は練習したのか、カメラのごまかしなしに撮られたシーンも何箇所かありました。

象のロージーはもちろん本物🐘仕草が愛らしくて、中盤からは主役の存在感を見せます✨

悪役のオーガスト団長もなかなか興味深い性格でした🎩彼なりに妻を愛しているのは分かるし、気に入った相手には寛容。でも、人も動物も、所詮モノとしか見てないから、結局は冷血な人間です。自分のサーカスに不要と見た団員を走行中の列車から投げ落とすのはれっきとした殺人ですし、象のロージーを怒りにまかせて切りつけるのも許しがたい動物虐待。
ラストでああなったのは、当然の報いです。