不妊に悩む夫婦。
夫が偶然見つけた子どもの形に見える切り株。
妻のために持ち帰るが、妻はその切り株を自分の子だと信じ込む…という不思議な話。
チェコの民話「オテサーネク(食人木)」をベースに作られた作品。
いやー…なんとも気持ちが悪いというかワケガワカラナイのだけどインパクトのある映画。
木の根っこがお乳を吸うしご飯も食べるしやがては人間も…。
ストップモーションで動くその画が不気味だこと。
本当の我が子と信じ込むお母さんの狂気。
止めたいけど止められない夫。
この夫婦と子ども(木)と、そしてアパートのお向かいさん家族のませた娘さん。
ごまかし続ける夫婦、疑う少女、育っていく木。
この物語はどこに着地するのか。
木だけじゃなくてほかにもいろいろと気持ちが悪い。
少女を性的な目で見るじいさん(アパートの住人)もキツイ。
そしてなんといっても食事の光景。
これは突っ込んでいいのかなぁ。
チェコの食卓では普通だよ、と言われたら自分の感覚が失礼だし申し訳ないと思いつつも、どうやらさすがに意図した演出のよう。
マジでリバースしたものを食べてるみたいなんだもん。
まったくおいしそうじゃない。不味そう…。
ああもうとにかくいろいろ悪趣味。
おもしろかったかと聞かれると「うーん…」な、感じ。
だけど衝撃的な映画でした。
高得点は付けてないけど記憶に残るタイプの映画。