蓼食う虫

にがい米の蓼食う虫のレビュー・感想・評価

にがい米(1948年製作の映画)
2.5
先日見た『家族の肖像』で、中年ながら常人離れした強烈な美貌のシルヴァーノ・マンガーノ見たさに、同じくアマプラで。労働歌を使って雇用者側を批判する逞しさ、弾けんばかりの肉体美(と脇毛w)を曝け出しながらブギウギを踊る場面もいい。

Wiki日本語版はページすらなかったが、主演?女優のドリス・ダウリングもモデルのような美貌。

内容はひとことで言うとドロドロ。
愉楽とエロスから苦痛と死へ。
あるいは、お米は大切に…。

一番印象に残ったのは、怒った出稼ぎ農婦らが手にした松明の炎が、闇夜の中を彷徨い歩くシルヴァーノ(本名出演)の瞳の上でチラチラ煌めくシーン。モノクロなので小さな白い揺らめきがなおさら美しかった。

ヨーロッパで水稲栽培の風景は初めて見た。稲作=アジアと勝手にインプットしていたが、向こうには長粒米があるわな。BS放映中の長寿番組「イタリアの小さな村」をたま〜に見るけど、昔から貧しい農村が続いてきたんやね。

ひとまずメモ
蓼食う虫

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