イゴールの約束の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

子供にとって親と環境は選べない。おおむねそれは悲観的に捉えられるけれど、イゴール少年の場合、必ずしもそうとは思えない。

息子を大事にする反面、難民に対しては非情な父親との生活から取捨選択して作られたであろうイゴール少年の人間性からは優しさしか見えず、終盤は多くの現実を見てきたこの少年から絶対的な信頼と安心を感じさせられた。

捨てる神あれば拾う神あり。手作りゴーカートで夢中に遊ぶ少年神もいるんだな。

• #2021鑑賞