トイレの花子さんを配信している動画配信サービス

『トイレの花子さん』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

トイレの花子さん
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『トイレの花子さん』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

3.7
無垢ゆえの悪意

転校生が美人で大人びててモテモテなんで、クラスの女子たちに「トイレの花子さん」に仕立て上げられて虐められちゃう話。小中学生くらいの年齢の子たちがほとんどを占める中、血まみれの廊下だったり、ヤギの生首だったり、放課後に鎌をもって校内をうろつく女子中学生だったりと中々描写が過激で驚き。

良くあるゆるゆるでおバカな心霊ジュブナイルかと思ってたら、現実的恐怖が虚構を作り出し、それを利己的に利用する子どもたちを描いたしっかりとしたホラーだった。しかもそれが幼さゆえの空想と現実のはざまを行き来し、利用しようとする本人たちすら判然としないまま「恐怖」を無自覚に生み出し肥大化させ伝搬させてしまう。無垢ゆえに純度の高い悪意が、固定化した共同体の中に異物が侵入した際の恐れに近い拒否反応と結びつき、排除しようとする。

恐れと悪意が伝搬することで怪物となり、その怪物を自身に上書きされた転校生は人権を奪われ、彼女を排除する行為が正義の行いとなる。うん。確かにコレは魔女狩り。

ファーストシークエンスから既に秀逸で、工業地帯からカメラを下げると遊ぶ子どもたち→更に下げるとおそらく工業用水が流れているのであろう用水路へとカメラが近づき、子供の遊び声から流れる水音へと主導権が交代する。そして流れていくのは恐らく子どもの帽子。本作は子供同士の共同体内で育まれる悪意と恐怖を描いてはいるけれど、被害者としての子供、そして子どもの閉塞感を物語の中心に置いていることを印象付ける。

花子さん騒動の発端となったのも近所で頻発する児童誘拐。もう近くの小学校にも被害が出ている。次こそは自分たちの学校が標的となるのではないか。でも子どもたちには怯える以外にどうすることもできない。彼女たちが花子さんを生み出すという行為そのものが、抗えない現実に対するイマジネーションによる抵抗であり、心的平静を保つための心の吐け口でもある。敵を作り上げることで、絶対的な「恐怖」が自分たちにも対処できる土俵へと降りてくる。だから彼女たちは転校生を花子さん(=誘拐犯)に仕立て上げる。怖いんだけど、辛い…😭

その恐怖に震える子どもたちの総意がイマジネーションとして現実化するクライマックスがめちゃくちゃ良かった。これは良い花子さん映画。同じく前田愛が出演してる『新生トイレの花子さん』も大好きなんだけど、こっちも好き!

中学生同士のキスシーンとか映画とかだと時々見かけるけど、当事者同士のその後に結構影響与えそうな気がするよね。絶対意識しちゃうだろうし、マジで好きになっちゃうんじゃない?そんなことないのかな。というかこのVHSの予告編でミナミの帝王のゲームのCMが流れたんだけど、本編と対象年齢層あってんのかな😂
新生トイレの花子さんが観たい!→見つけた!→これ違う花子や!→でも面白い😆🙌

私は好き!花子さんの噂と変質者の事件が重なり、子供たちに猜疑心が芽生え、転校生が餌食になる魔女狩り的な内容🧙‍♀️🚺

花子さんは声だけ。怖いのは子供たちのイジメ。転校生が階段で振り返る場面は普通に怖っ!ってなった。

花子さんより圧倒的に変質者の方が出番多い。因みに配役だけ見て「これ豊川悦司がそれやろ🤣」と思ったら主人公の父親役でした…すまん🙏💦

変質者が最高に変質者であまりにも変質者なんだけど、どこかで観た記憶のある変質者だと思ったら…ダメな方の呪怨に出てた役者さんでテンション上がりました⤴️

『学校の怪談』からお化け引っこ抜いて陰湿にした感じ。これはこれでアリ!私はこういう学校を舞台にしたジュブナイルものに弱いのです😊

でも最後のシーンは絶対に認めんぞッ!
嫉妬やない…これは嫉妬やないんや…!

お目当ての花子さんも転がってるみたいだから観ます👀✨
菩薩

菩薩の感想・評価

4.2
弱肉強食の原則を人間社会に当て嵌めそれを更に残酷な子供社会=小学校へと集約させる事により、より露悪的な人間性が浮き彫りになっていく…ってもうほぼトリアーとかハネケの系譜でめちゃくちゃ怖い。階級社会、大衆を翻弄し時には支配する為に用いられるデマ、排除されるマイノリティと完全に魔女狩りの映画。ヤギの生首なんてのは直接視覚的に恐怖だが、中盤から終盤にかけては更に精神的・聴覚的にも作用する恐怖で追い詰められる。和式で座る事すら許されないトイレの個室は完全な独房であるし、そこでの攻防戦が完全に『シャイニング』のアレ(縄跳びの使い方最高!)。絶対的な恐怖に立ち向かっていく少年はちゃんと馬乗りになり力で勝負を挑むのに、相対する変質者は彼の痛めた足首ばかりを集中的に狙ってくる。前田愛が廊下を疾走し墜落寸前の「花子さん」を食い止めるシークエンス、ちゃんとその直後に他の生徒が廊下を走り教師に「廊下を走ってはいけません!」と注意される、禁忌を犯してでも彼女を救ったこの一連の流れが「心に刻み込んだから!」の一言で感動的に回収される。悪霊では無く守護霊として描かれる新しき「花子さん」像、暗から明への変化を印象付ける灯火、彼女の声が共有され人々を学校へと向かわせるくだりなんてアクシズショックを思い出してしまう。ただこの作品がどの層をターゲットにしているかは最後まで分からなかった…し、ラストなんなんやアレ。なんか本当に丁寧に作られてて感動した。

『トイレの花子さん』に似ている作品

美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡

製作国:

上映時間:

60分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.6

あらすじ

世界中で子どもの失踪事件がニュースになっていたある日、うさぎは夜に家を出ていくちびうさを目撃。後を追うが、それは子どものエナジーを奪おうとするバディヤーヌの仕業だった。妖精の少年・ペルルと…

>>続きを読む

さようなら、ごくろうさん

製作国:

上映時間:

42分
3.3

あらすじ

小学校の警備員を退職した男。しかし男は夜になると、学校へ忍び込もうとする。一体、何があるのだろうか。夜の学校はちょっぴり怖くて、優しくて、狂っている。