レビュー王子

サウンド・オブ・ミュージックのレビュー王子のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【見たかった世界線】
「好き好き同士にならないでほしかったー!」が、見終わったときの最大の感想でした。

シングルファザー大佐と家庭教師(修道女)の線を越えないストーリーが見てみたかった、という二次的な創作への思いがつのります。

もちろんくっ付いたから悪いとか減点とかそういう話ではないですが、好き好きにならなかったら、くっつかなかったら、どういう世界線があったのか、そっちのほうがじぶんとしては燃えるというか、キャラクターのバックグラウンドにある「いろいろあったね」がより迫力を増すと思いました。


【歌が再び生まれた】
トラップ家に欠けてしまったいちばんおおきなものを、マリアは蘇らせてしまいました。

歌をうたう、みんなでうたう、無意味で生産性がないかもしれないけれど、ハートがつながる、表情が行き交う、絆が生まれる、共通のなにかを思い出す。たとえば愛情とか、愛着とか。歌の枯れ果てた場所に、歌をねじ込んだ、とても熱くてサポーティブなストーリーだと思います。


【歌最高】
全歌最高でした。何度でも聞きたいです。


【家庭教師ほんとにいた???】
何番目の家庭教師、という話が出てますが、設定チックに感じられてしまいました。ほんとうにあの世界に、トラップ家に、歴代の家庭教師がいたのかが漂白されすぎていて、あまり信じられず、せっかくのマリアの現職であるため、それを枝葉とは考えずしっかり詰めてほしかった部分でした。
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