ちろる

呪いの館 血を吸う眼のちろるのレビュー・感想・評価

呪いの館 血を吸う眼(1971年製作の映画)
3.6
血を吸うシリーズ第二段!
ひそやかに生き続けるヴァンパイアに目をつけられた美しき姉妹が主人公です。
前作は、死に取り憑かれた怪しい洋館を舞台にしたこじんまりとした展開でしたが、こちらはさまざまな人たちをヴァンパイアが巻き込んでいくのでさすがに恐ろしい。

幼い頃に観た恐ろしい体験が、謎の棺のおかげで幸せで順風満帆な生活に暗い影を落とす。
それは、それは、血筋が生み出した日本のヴァンパイア伝説。
岸田森さんの印象的なシャー!が所々に挿入されるたびに、1人、また1人と血が流されていく様子と、残された手紙・・・
ポップな映像たちとは裏腹に残酷に身近な生命が朽ちていくので、やるせないのだけど、ラストにヴァンパイアが退治されたあとに消え去る様子はなかなか他のホラーでは見ることのできない名シーンだと思ってます。
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