ぷかしりまる

ヨーロッパ・ヨーロッパ 〜僕を愛したふたつの国〜のぷかしりまるのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

大学図書館にて
先日ハンナ・アーレントの全体主義の起源を学んだ(100分de名著♪)こともあり鑑賞。舞台は第二次世界大戦中のドイツ。ユダヤ人の少年が生き残るために自らの出自についての嘘を重ね、咄嗟の行動によって人生が揺り動かされながら、ロシアとドイツを行き来する数奇な運命を描く。実話だというのだから驚きだ。
自分まで偶然によって左右される運命に揺り動かされるようで、なんとも不思議な気持ちになる映画だった

メモ
神に祈ってもお菓子は降ってこないが、スターリンに祈ると天井からお菓子が降ってくるという子供騙しの共産主義教育/ ドイツ兵として敗北を確信し、ソ連兵と通話した末に投降しようとすると、結果的にソ連兵を誘き出したとして称賛される/ ヒトラーユーゲントとして窓辺からゲットーの母を覗く場面/ ユダヤ人として割礼を受け、それによって出自がバレるのを隠すため、こっそり風呂に入る(↔︎冒頭のゆったりと湯船に浸かっている間に攻撃を受ける場面)、性器を糸で結び化膿する、好きな女の子を抱くことができない/ ヒトラーユーゲントとしての高い地位を捨ててソ連に投降するが、スパイを疑われて銃殺されそうになる。しかし兄との再会によって事なきを得る

あまりにもVHSのジャケがダサかったので最初はお笑い映画かと思った…笑