のんchan

ベンゴののんchanのレビュー・感想・評価

ベンゴ(2000年製作の映画)
4.5
大昔に観たがフラメンコ💃の印象しか残っていなく、ストーリーを想い出す為、再鑑賞❣️

流浪の民ロマ(ジプシー)の血を引くトニー・ガトリフ監督が、民族の血と音楽、ファミリーの結束と復讐を描いた作品。
ジプシー版『ゴッドファーザー』とも言える❗️
そこには、全編フラメンコの音楽🎶が鳴り響き、その熱く激しい情熱🔥湧き立つような血潮に圧倒されます🌟


スペイン🇪🇸アンダルシア地方。
1人娘を亡くしたカコは悲しみに打ちひしがれ、兄の息子のディエゴ(言語障害があり手脚が不自由だが賢く優しい甥)を心の支えに生きていた。カコの兄であるディエゴの父マリオは、カラバカ家の息子を殺してモロッコに逃亡している。マリオの身代わりにディエゴの命が狙われる事になるが...カコは最愛のディエゴを命懸で守ろうとする💥


ストーリーとしては、ジプシーの復讐劇なのだけど、全編に情熱的なフラメンコシーンがふんだんに盛り込まれている。
ジプシーの人々の生活に根付いた歌・踊り・ギターの三位一体の芸術が圧倒的な迫力でとにかく惹き込まれる。

主演のカコを演じたアントニオ・カナーレスは、フラメンコ界のトップダンサー(私の故郷新潟のステージでも観ている🕺)
しかし、この映画ではフラメンコを全く踊らないという、残念だが贅沢な使い方。俳優に徹していて、酒に溺れ売春宿のオーナーという役柄を演じ、ジプシーの情熱と苦悩を見事に表現していた💫
カナーレスは踊らないが、手足が不自由なディエゴが一生懸命に踊る。カッコ良くなくても何も構わない、これこそが魂の踊り、究極のダンサーだった👏周りで合わせて踊るカコの弟分たち(本物ダンサーなのでカッコイイ🕺💃)

とにかく89分の間、本物のジプシーたちを観て聴ける、最高のライブステージを鑑賞するかのようなのだ🥺✨

見所は沢山あり過ぎてお金出さなくて良いの?って感じ😅
私はついついパルマ(手拍子)を叩いて調子を取りながら鑑賞しました😆

オープニングはフラメンコギターの最高峰に立つトマティートの力強く驚異的かつ情熱的なギターで始まる。スピード感、ノリの良さ、テクニックは驚愕🤩

ラ・カイータ(フラメンコ女性歌手)の歌う「L'OISEAU NOIR」は、ガトリフ監督が作詞❗️
  
そしてアンダルシアの真っ青な空の下、震えながら立ち、歌声を振り絞り張り上げる大御所カンタオーラ(女性歌手)ラ・パケーラ・デ・ヘレス♬



※1600レビューは大好きなフラメンコ💃(ジプシー)を題材にしている作品で収めました⭐️🎶
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