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風と樹と空とのbluetokyoのレビュー・感想・評価

風と樹と空と(1964年製作の映画)
2.8
吉永小百合さんの映画にして集団就職の話なのか。それにしても、集団就職でお手伝いさんというのもあったのかな。住み込みなんだろうけど、それなりに給料はあったみたい。家事全般と料理を担当するのか。もとはばあやみたいな人がいたが、引退するので、その代わりということだ。
たぶん想像するに、結婚退社(この場合お手伝いさんだが)が当たり前の時代だったので、ピンチヒッター的だったんじゃないのかな。主人公以外は、みな、工場とか会社に就職している。

簡単にあらすじ。
主人公の沢田多喜子(吉永小百合さん)は、青森?から集団就職で東京へ。安川家のお手伝いさんになる。
安川家には夫婦と息子、三郎、娘、澄子がいる。兄弟はこの二人だけなのかどうかわからない。三郎は、川地民夫さんが演じている。どっかで見たことがあるなと思ったら、まむし兄弟の勝だ。まあ、それはいいとして、まだ、大学生だったのかな。そういう感じだ。澄子は、多喜子よりも年下だがやや生意気な感じ。ときどき意地悪をするわよ、などと言っておきながら、多喜子に洋服をくれただけで、残念ながらまったく目立たない。

ばあやも退職していなくなり、仕事に慣れていく多喜子であった。集団就職した仲間も垢抜けしてきて、服もおしゃれになってきた。

ある日、三郎が、バイクである病院に行くのに付き合った。病院には、浅井秀子が入院していた。三郎と深いつながりがありそうである。

といっているうちに、集団就職した仲間のうちの二人が結婚することになった。披露宴は出来ないので、自宅のアパートの部屋の中、仲間内だけでささやかにお祝いする。

多喜子の気になっているのは、手塚新二郎なのだが、ある日、突然、故郷に帰ると言い出した。東京の暮らしなれないし、勤めている工場で、同僚が怪我をしたのだが、上司があまりに冷たい態度をとったので殴ってしまい、会社を辞めてしまったのだ。

多喜子は、上野駅で新二郎を見送ろうと思ったが、遅れてしまい、列車は出たあとだった。だが、多喜子は元気に草野球をやるのだった。

合間合間に、幼いが趣のある絵が差し込まれる。

御用聞きないし配達の商店の若者やクリーニング店の若者に、ばあやから教わった言葉、たぶん、撃退の言葉かな、おちんちんに毛が生えた、と言うわけだが、サービスショットのつもりなのだろう。下らないといえば下らないのだが、まあ、こんなもんだろう。
健全だが、健全だけの映画だ。
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