ボブおじさん

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2のボブおじさんのレビュー・感想・評価

4.4
前作に引き続きロバート・ゼメキス監督、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮という黄金コンビによる、SFアドベンチャーの第2弾。 

タイムマシン(デロリアン)で30年前へとさかのぼってさえない家族の運命を激変させた高校生が、今度は30年後の未来に起きるトラブルを回避しようとしたことから思わぬ事態を引き起こす。

前作に続いてマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドが、主人公の高校生と変わり者の科学者のコンビを生き生きと演じている。改めてこの大傑作シリーズの成功は、この2人のキャスティングに負うところが大きいと確信した。

映画としての見せ所は、1985年の現在と2015年(30年後)の未来、そして両親が結ばれる前作で描かれた1955年(30年前)の過去という3つの時代をテンポ良く繋いだ〝編集〟だろう。

特に1955年の描写では前作のフィルムを数多く使用して、その中に現在のマイケルやビフが再び入り込むという複雑な作りを見事な編集技術で仕上げている。

スタッフ、キャストが1作目とほぼ同じメンバーが集結したことで可能になった60年にまたがる編集で、父ジョージ役のクリスピン・グローバーが降板したため、2015年のジョージのシーンはジェフリー・ワイズマンが扮し、1955年のシーンは前作の映像を再使用しているのだが、思いのほか違和感は感じられない。

第1作目と違い、単体で物語が完結していないという欠点はあるものの、次回作を観ずにはいられなくなるラストシーンは、ずるいけど抜群にうまい😅

公開時に劇場鑑賞した映画をDVDにて再視聴。



〈余談ですが〉
2015年にちょっとした話題となったのが、本作で描かれていた〝2015年の未来〟と実際の〝2015年の現実〟を比較して、実現できている事とできていない事をアレコレと比較する事だった。

もちろん映画としての〝映え〟を意識した演出もあるので、予想が当たったハズレたとムキになるのも大人げないのだが😅

それでも過去に予想した未来を現実と比較するのは楽しいものだ。個人的に1番驚いたのは車でもスニーカーでもスケボーでもない。

何が驚いたかって、そりゃー何と言っても〝ビフが大統領になったこと〟だ😅