ヴレア

007/ムーンレイカーのヴレアのレビュー・感想・評価

007/ムーンレイカー(1979年製作の映画)
1.9
完全にスターウォーズだった件について。

前作「私を愛したスパイ」で正統派スパイアクション映画として大成功したのも束の間、今作はまたしてもズッコケコミカル路線へと回帰するばかりか、SF要素を前面に押し出した異色作となっていた。

それはアヴァンタイトルから既にやって来る。飛行機からパラシュートも無しに落とされたボンドがいきなり絶体絶命のピンチ!と思いきや、先に落ちていた敵に追い付いてパラシュートを奪うというミラクル発生。しかし、もう一人後から追ってくる敵が!それはなんとジョーズだった。また、お・ま・えか!笑
なんと、前作の敵キャラが続投しているという意外性のある展開(なのか?)。
その後、ジョーズがテントに墜落した瞬間オープニングタイトルが始まったり、ボンドを追ってきたジョーズがリオのカーニバルの群衆に巻き込まれてどっか行ったりと、ゆるい展開のオンパレードで笑わせていただいた。
極めつけは、ボンドを追う過程でジョーズがガールフレンドを見つけるという展開ですね。相手もまんざらでもない様子(笑)
最終的にノアの方舟計画(何故そうなったのかさっぱりわからん)で、そのガールフレンドと一緒に宇宙にまで付いてくるジョーズ。もはや完全に笑わせに来てるだろ。
最終的にはボンドの仲間になって共闘するというジャンプの王道的な熱い展開が繰り広げられてて、その頃にはもう勝手にしてくれと、半ば呆れて観ていた感じだったね。
それにしても、宇宙でのバトルのもっさりした感じとか全然緊迫感が無いし、武器が完全にスターウォーズのレーザー銃じゃん!って思ったわ。
宇宙船内で、浮いている物と浮いて無い物があったりしてテキトーな感じなのもゆるさに拍車をかけていたなぁ。
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