どこからともなく立ち上がる朝靄、蒸気、室内の塵埃を照らし出す光の粒子が画面を包み込み、切ないギターの旋律がクリストファー・ウォーケンの美しい瞳に深い孤独を帯びさせる。
若者たちが回転しながら躍動…
美しくパワフルだが、とても優柔不断。二項対立(主役対敵とその決着)で成立するアメリカ映画の筋、の決着をどんどん先延ばしにする。19世紀末の資本家と、彼らが駆逐しようとする貧しい移民労働者の対立が主軸…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
夏が終わりを告げ、物寂しい秋が来ようとする頃、ここ数年、所有DVDで見てしまう映画がある。
それがこの作品だ。私が所有しているのは、223分の「オリジナル完全版」である。
「アメリカ映画界、最後の…
“愛すべき大失敗作”
あの名作「ディア・ハンター」を発表後にマイケル・チミノ監督が3年の月日を得て完成させた「ディア・ハンター」とは“また違った意味で”映画史にその名を刻んだ超大作。
その“違っ…
あらゆる悪評に立ち向かう覚悟で申し上げます。絶対に無視できない貴重な映画です
マイケル・チミノ「天国の門」
言わずと知れたアメリカ映画史上最も悪評高い一本である「天国の門」を最初に観たのが中学三年…
マイケルチミノ監督の問題作。個人的には大好きな映画。
テアトル東京で「ディアハンター」と二本立て。この日、テアトル東京が閉館する日だった。オールナイトで予告編大会があった。これまでテアトル東京で上…
とにかく差別国家なアメリカ様の歴史とマイケル•チミノ監督の組み合わせならではの一本。ディア•ハンターなんかと比べるといささか無駄が多い気もしなくはないが、天国の門における移民達の死の宣告...からの…
>>続きを読む219分版。
卒業式のシーンをオープニングにするなんてすごいセンス。
本筋は20年後の無政府状態の荒野、ハーバード大の卒業式にいた二人が、住民たちによる125人の移民掃討計画に巻き込まれるはなし。
…