座頭市と間違われて殺された母親から頼まれて赤ちゃんを父親に届けることになる市っつぁん。
その道中の中で知り合った女と、三人親子のようになっていく。
明日は本当の父親に渡すという日に
「あと1日のばそう」よと
未練の女に
「俺は赤ん坊なんて嫌いなんだ」と怒ったように怒鳴って女に赤ん坊の着物を買いに行かせる。
赤ちゃんと二人になった市っつぁんは
「ごめんよ、ごめんよ、今おじちゃんが言ったのはみんな嘘だよ。本当は一生離れたくないんだよ」と言うシーンが今回の私的クライマックス。
おそらくチャップリンの『キッド』や阪妻の時代劇『狐のくれた赤ん坊』などから着想したと思うけれど、
今度はここから海外にもたくさんのフォロワーがいる『子連れ狼』に影響を与えていると思うと感慨深い。
座頭市シリーズではコレか第一作が個人的なベスト。
極私的日本映画ベスト30にはどちらかを入れたい。
