のんchan

譜めくりの女ののんchanのレビュー・感想・評価

譜めくりの女(2006年製作の映画)
3.7
先日観た『ローズメイカー奇跡のバラ』で、カトリーヌ・フロの顔、体型が変わり果てていたのがショックで、美しさのある時期の作品を選んでみた。

カトリーヌ・フロは49歳。ピアニスト役で身体のラインの出るシンプルなドレスを素敵に着こなしていて歩く姿もカッコ良く美しい😍✨折れそうに細い。これが私の持つカトリーヌ・フロのイメージ☺️


このドラマは静謐なる復讐劇❗️
愛憎と嫉妬渦巻く心情なのに、物静かに淡々と進むので、ドロドロの復讐劇を期待する人には物足りなさがありそう。
監督・脚本のドュニ・デルクールは本業がチェリスト兼音大教授という本物の音楽家だそうで、映画界からしたら全く異質な存在かも。


ピアニストを目指す少女メラニーは自信を持って国立音大の入学試験に臨んだ。しかし、試験の最中に面接官をしているアリアーヌ(カトリーヌ・フロ)は、突然入って来たファンにサインを求められて断ることもなく受けた。そのことで気が散り演奏は止まり、結果的に試験は不合格となる。
それ以降は夢を断念してしまう。

数年後、弁護士事務所の見習いとして入社したメラニー。
同僚が社長の息子の子守りを頼まれるが、自分が変わると申し出る。なんと社長の妻はアリアーヌだった。数日間、連泊することになったメラニー(デボラ・フランソワ)だが、大人になったメラニーをアリアーヌが覚えているはずもなかった。屋敷で暮らすうち、メラニーの信用は急上昇していく。子守りもするが、たまたま練習中のアリアーヌの譜めくりをタイミング良くこなしたのを、ある事故から神経質になっているメラニーが気に入り、それからは"譜めくりの女"として本番にも連れて行くようになる。2人はお互いに惹き寄せられる怪しい関係にもなるのだが...
メラニーは涼しい顔をして、1つ、また1つ、アリアーヌの神経を擦り減らす行動を起こして行く...
ラスト、メラニー天晴れ🫢
しかし、そこまで恨まれることだったのか...の逆転劇。


カトリーヌ・フロはコメディも得意とするが、抑圧された演技も上手い、さすが実力派女優💫

デボラ・フランソワは『ある子供』『タイピスト!』等で活躍しているが、当時はまだ若く、表状を敢えて作らず、無表情なのが返って活きていた。

子供心にも鬱積した思いを持ち続けた結果、偶然なのか必然なのかはハッキリ出ませんが...世の中何が起きるかわかりませんね。
復讐はされないよう、しないようにしたいものですね😄
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