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『復活』に投稿された感想・評価

kojikoji

kojikojiの感想・評価

3.8
 ロシアの文豪トルストイの
  「戦争と平和」
  「アンナ・カレーニナ」
と並び称されるの本作を
「父 パードレ・パドローネ」(77)
の監督パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟が撮った文芸超大作だ。

 私は中学の時にこの映画の前に撮られた映画を観て感動し、その後原作も読んでいる。多分その作品は1962年版ロシア映画だと思う。
 明治、大正、昭和初めの日本人が愛した悲恋だ。悲恋ものの映画はたくさん観たきたが、この映画はなんとなく最後がスッキリしなかった。何故別れる必要があるのだろう。それがずっと心に残っていた。
 今回、この映画を観て全て納得した気がする。歳は取ってみるものだ。


#1387 2023年 419本目
2001年 イタリア🇮🇹/フランス🇫🇷/ドイツ🇩🇪映画
監督 / パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
キャスト:
ステファニア・ロッカ(カチューシャ)
ティモシー・ピーチ(ネフリュードフ)

ここからはネタバレ⚠️注意


 まず、納得していなかったカチューシャの気持ち。
 彼女は彼を過去から解き放ちたいと思ったのだ。と同時に、彼女もネフリュードフに対する思いはあるものの、自分自身をも過去からの解放したいと思ったのだ。これまでの愛と恨みの辛い暮らしから自分を解放したいと思ったに違いない。
 ネフリュードフとの最後の抱擁と吹っ切れた彼女の笑顔がこの思いを表していた。

 一方のネフリュードフは、この別れを受け入れていない。ラストは1900年に突入するその年の暮れ。ネフリュードフは当てもなく雪の中を歩いているとポツンと灯りがついた農家に辿りつく。
 農民は彼を祝いの席へ案内する。新世紀を迎える祝いの席だ。
 年が明ける。恋人達はキスをして祝っている。
 一人の農民が彼に聞く。
「旦那は新世紀に何を祈念する?」
しばらく考えて、ネフリュードフは答える。
「人を愛すること」
彼が自分の犯した人間として許されない罪。その償いに、もがき苦しんだこの数年。自分が弄んで妊娠させ、娼婦まで転落させたカチューシャが無実の罪で投獄、その裁判に偶然陪審員になり、有罪にしてしまう。控訴の失敗そして流刑。
彼が行き着いたその先はあるのは「愛」による救済だったのだ。

と、思いました。どうでしょう?
leyla

leylaの感想・評価

3.9
文豪トルストイの「復活」をタヴィアーニ兄弟が映画化。文芸だし長いしと躊躇していたけれど、飽きることなく面白いが、盛り上がりにやや欠けるかな。

法廷に陪審員として出席したドミートリィが、殺人罪に問われている娼婦がかつて自分が愛し、捨てたメイドのカチューシャだったと知る。彼女が娼婦になったのは自分のせいであると知り、冤罪を晴らそうとすべてを捨てて奔走する…。

当時のロシアの社会情勢への非難を匂わせつつ、身分違いの男女の悲恋を描く。

主人公ドミートリィは貴族のボンボンだから、いろいろ甘い。でも正しいことのために真っ直ぐに突き進む姿は好感が持てるし、応援したくなる。

愛と贖罪を勘違いし、彼女との結婚を望むけれど、カチューシャは身分違いの愛が彼を後々苦しめるとわかっているので、彼を突き放す…

原作は未読ですが、忠実に描きながらも司法制度や宗教についての重い部分を削除し、ドミートリィが自分の人生の復活を新時代の訪れとともに見出すラストは、タヴィアーニ兄弟らしくて好きです。
人は、自らをも欺いて生きるべきなのか。
パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ。
原作はトルストイ三大長編の掉尾を飾る同名小説である。

原作小説は、冒頭に挙げた疑義を、革命前夜のロシア帝国を生きる主人公の煩悶を通し、我々読者へ突き付ける名作である。
高校生時代の汚れを知らぬ私は、本作と三浦綾子の『塩狩峠』や『泥流地帯』を涙ながらに読んだものである。
タヴィアーニ兄弟による本作の情報は昨年より得ていたが、何分「神の視点」となる宿命を逃れ得ず、心情描写や煩悶の描写が難しい“映画”と云う表現媒体である事、また、ラスト─原作では「神」「信仰」に因る救い─が、現代社会にそぐわないと云う点により、鑑賞を後回しにしていたものである。

扨、本作である。
名匠タヴィアーニ兄弟と雖も矢張り映画作品の桎梏は逃れ得ぬものであり、前半から中盤に掛けては特に、危惧していた心情描写の欠如、其れに由来する淡々とした事象の羅列になってしまっている。
例えば「カチューシャ」と云う呼称が、尊称と卑称─ロシアでは夫々別の呼び方をする─の中間を採ったものであり、封建的身分制度に於ける彼女の微妙で曖昧な立ち位置を示すものである点等、原作未読の者には分かり得まい。
また、ネフリュードフ公爵の理想と現実(社会・彼個人共)との乖離、カチューシャへの憐憫、過去の己の行為への罪の意識と自己嫌悪─、此等煩悶に因る眠れぬ日々も余り尺を取っておらず、淡々と流し過ぎている様に見受けられた。

但し、もう一点の危惧に就いては、単なる杞憂に終わった。
タヴィアーニ兄弟作品に特有の、現代的でありながら非常に温かみの有る救いのプロットへと改編しており、ネフリュードフの自己矛盾(贖罪の意識と、結婚と云う行為との乖離)を上手く合一化させ、昇華させる事に成功している。

本作は文芸作品である。
此の為、作品を取り込み考え、咀嚼し、自己へと落とし込む姿勢が我々にも要求される。
ただ、そう云った態度で臨めば、様々なテーマも見出される、非常に豊穣、有意な作品である事に異存は無い。
時代を超えて、トルストイ、恐るべし─、である。

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