真田広之の名につられてついレンタルしてしまったけど、開始早々、次々と奴隷たちが犠牲になったりして悲惨で憂鬱……。
と思っていたら、話が進むにつれ、どんどん面白くなっていくじゃないか！
セシリア・チャン姫は奴隷チャン・ドンゴンに救われるが、そうとは知らず真田広之大将軍を恩人と勘違いして抱かれてしまうのだ。
くううううう、切ない。奴隷チャン・ドンゴンがひたすら切ない。
一方、真田広之大将軍は歳相応のカッコ良さだけでなく、奴隷の手柄を奪ってセシリア・チャン姫にデレデレするなど滑稽さも見せてくれる。この3人のドラマがかなり良い。
残念なのは群衆、猛牛の大群、アクションなどVFXに頼り切った安っぽい映像が多いところ。まるでCGアニメを観ているようだ。
ラストはよくわからない。 奴隷チャン・ドンゴンが時空間を超え、死さえも超越できる黒衣を着てセシリア・チャン姫と共に過去に飛んでやり直したのかな？ でも、黒衣に歴史を変えるほどの能力はないはずだけどなあ……？
とにかく本作は膨大な制作費をかけた分、観応えはある超時空ロマン大作なのである。中国って戦国時代の悲恋を描いた大作が好きなんだね。
