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殺しの烙印のfmのレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
3.5
目黒シネマ鈴木清順監督特集「SEIJUN RETURNS in 4K」の一本目。

車、拳銃、裸体、そして白飯の香りで構成された和製ハードボイルド(!?)。
「殺し屋ランキング」なる不毛な謎システムが『ジョン・ウィック』や『ベイビーわるきゅーれ』の源流になっているのは間違いなかろう。
わけわからんノリのわりになんとなく許容できてしまうのは、鈴木清順作品ならではか。
宍戸錠が関根勤の顔に似ていることもあり、コサキン的な不条理コメディだと思った。
ナンバーワンの徹底した卑劣さが笑いを誘う。
「主人公は白飯を嗅ぐのが好きな匂いフェチなのだな」と解釈していたら、「うまい、うまい」と白飯を頬張るシーンが挿入されたので、「いやそれご飯大好きってだけじゃん、匂いフェチじゃないじゃん」とずっこけてしまった。
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