バナバナ

純喫茶磯辺のバナバナのレビュー・感想・評価

純喫茶磯辺(2008年製作の映画)
3.8
サキコは、テキトーでダラシナイ父親と二人暮らし。
性格も曲がりもせず、文句も言わず、家のことをやる優しい子。
だが祖父の遺産が入り、このテキトーな父親が喫茶店を始めると言い出した。
そこにまた、テキトーな女、モッコが絡んできて…。

最近の日本映画って、もろギャグを入れて無理やり笑かそうという物が多い中、この映画は、ある父子家庭の一夏の軌跡を描いていて、ムフフ…と苦笑いさせてもらえる。

何か起こりそうで、普通の人と同じくらいの些細な変化、小さな事件しか起こらないのだけど、
多感な年頃の、娘サキコの目線で描かれているので、
サキコ自身の恋や、親父の恋の顛末が気にかかる。

麻生久美子が珍しく、悪女?というか、掴みどころのない女性を演じていて面白かった。
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